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疾患の分類について

◆メンタル関連疾患の治療において、もっとも重要なことは、
原因が何か、ということをまず明らかにすることです。
病気は、その原因によって大きく3つに分けられます。
具体的に言うと、「内因性」疾患、「外因性」疾患、「心因性」疾患という分類です。
そして、その3つのどれに属するかによって、治療方法は大きく変わってきます。

◆「内因性」疾患とは、人間の思考や感情をつかさどる脳の機能に、
何らかの異常があり、それを原因として障害が引き起こされている病気を指します。
そして、それらの多くは生まれつきのものです。
生まれてしばらくは問題がなくても、成長につれて症状が明らかになる場合もあります。
それぞれの疾患の具体的な異常の内容は、長年不明な点が多かったのですが、
近年では研究が進み、一部の疾患ではかなりのメカニズムまで解明されつつあります。
ともかく、脳のどこかに不具合がある訳ですから、
治療ではその不具合を補正してあげなければなりません。
それらの多くは、脳内の神経伝達物質の量や伝わり方の異常によるものですので、
神経伝達のバランスを整える作用のあるお薬を使用した治療が必要になります。
統合失調症や、躁うつ病、一部のうつ病などの疾患がこちらに該当します。

◆「外因性」疾患とは、脳にダメージを及ぼす外的因子、
たとえば、事故による怪我、脳の手術、脳にできた腫瘍、脳卒中、感染による脳炎、
ホルモン異常や代謝障害などの全身性疾患、アルコールや薬物の乱用などにより、
脳の機能が障害されることにより、精神症状が出現している病気のことを指します。
この疾患を診断するには、メンタルの枠を超えて、全身をくまなく調べなくてはなりません。
診断においても治療においても、内科・脳外科の知識と技術が必要となります。
身体的な病気が原因である場合はその治療を優先し、
外的因子の脳へのダメージが不可逆的で、取り除くことが難しい場合には、
内因性疾患と同様に、お薬を用いて精神症状を安定させる治療を行います。
全身疾患を原因とする症状精神病やアルコール精神病などの疾患がこちらに該当します。

◆「心因性」疾患とは、脳の機能がきわめて正常なのにもかかわらず、
「こころ」に大きな影響を与える、なんらかの体験がきっかけとなって、
気分や感情、思考、行動などが、以前の自分のものから
脱線してしまっている状態にある病気のことを指します。
この疾患は、個人差はあるにせよ、誰にでも起こり得るものです。
心因性疾患は、古くは「神経症」や「ノイローゼ」と呼ばれていたもので、
心療内科を受診される患者様の疾患の大半はこちらに分類されます。
治療においてまず行うのは、患者様に影響を与えた「原因」、
つまり「心因」を分析することです。
そして、その「心因」が取り除けるならば極力排除し、
取り除けない場合には、それに対する、患者様自身の「答え」を見つけ出します。
それは、「受け入れる」「乗り越える」「忘れる」など様々です。
そうした「答え」を患者様と一緒に探すために、精神療法やカウンセリングなどが行われます。
患者様の苦痛を和らげるために、一時的にお薬を使う場合もありますが、
あくまでお薬は脳内の神経伝達を調整する作用しか持たず。
脳自体にまったく異常のない心因性疾患においては、
その効果は内因性・外因性疾患ほど明確には現れませんし、根本治療には成り得ません。
ストレス関連疾患や、ほとんどのうつ病、不安障害などの疾患がこちらに該当します。

◆上に挙げた、「内因性」「外因性」「心因性」という疾患分類は、
治療を行うにあたって、もっとも基本的で、かつ重要なものだと私たちは考えます。
もちろん、その分類が難しい、または複合的な要因から生じている疾患もありますが、
こうした、原因をもとに疾患を分類・分析し、治療法を見つける方法は、
非常に論理的で、理にかなっていますし、患者様にも充分にご理解いただけるものです。
メンタル関連疾患の場合、内科における採血結果やレントゲン写真などのような
目に見える指標となるものが存在せず、疾患の原因や診断は曖昧なものになりがちですが、
患者様の訴えや症状を論理的に分析することによって、必ず原因は見えてきます。
原因がわかれば、それが正しい診断につながり、そして、適切な治療が可能となります。
当院では、内科出身で全身疾患の幅広い治療経験を持つ院長の経歴を生かし、
心療内科においても、論理的で、患者様にわかりやすい医療を提供する事をお約束いたします。

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